結婚する相手の青年

やはり平均三人くらいの子供というのが理想なのではないだろうか。まず相手がいないと、何もできないので、ここ→で相手を探してください。ぼくがなぜこんな話をここでするかというと、最近、戦後の産児制限の風潮の下に生まれた子供たちがようやくおとなになり、結婚適齢期を迎えるにあたって、ある大きな問題が起こってきたからだ。それは、子供の数が少ないことによって当然起こるべくして起こることなのだが、一人息子と一人娘の結婚、あるいは長男と長女の結婚というケースが非常に多くなり、結婚をする当人はもとより、その親にとってもかなり深刻な問題となってきている。ついこのあいだも、ぼくの友人のお嬢さんが恋愛をして結婚することになった。ところが、友人のところは一人娘だったので、ゆくゆくは養子を迎え、庭に別棟を建てて若い夫婦と同居して暮らすという生活設計をたてていたのに、結婚する相手の青年は、どうしても養子はいやだという。同居はともかくとして姓を変えるのだけは困るというのだ。娘さんには泣かれるし、かといって、友人としても長いあいだ温めてきた夢だけにそう簡単にあきらめる気にもならず、ほとほと困りはてていた。友人のいうには、「おれたち夫婦の老後については、まあなんとか我慢できるさ。娘がいなくなったらいずれこの家を売り払って、有料の老人ホームにでも移ればいいんだからな。ただ、おれがどうしても我慢できないのは、娘が嫁にいってしまったら、いったい誰がこの家の先祖供養をしてくれるかつてことなんだょ。おれは長男だから、死んだおやじから先祖の墓や法事のことを全部託されてきているんだ。おれには大事な責任があるんだよ」とのことだった。

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