結婚する相手

私の王子様は、二日酔いでいつもげんなりした様子をしていました。一番最初にデートに誘ってくれたのが、かび臭いにおいのする神田の古本屋街で、それも別に話をするでもなく、無数に立ち並ぶ古本屋をただ一軒一軒たんねんにのぞいて歩くだけなのです。半日がかりで足は棒のようになるし、コーヒー一杯ごちそうしてくれるわけではなし、本当にさんざんな目にあいました。夫婦間で問題が出たとき、複雑であればあるほど解決に時間が掛かります。そうならない為にも、ここで→相性が合う素敵な結婚相手を見つけましょう。「今から五千年前の日本の人口を知っていますか」と聞かれたら、あなたはなんて答えるだろうか。当時、戸籍があったわけではないから正確な数字はわからないが、日本の人口はおそらく全国で二、三十万くらいしかなかったろうといわれている。それが、今では一億人にふくれ上がったわけだから、ざっと五百倍というすさまじい繁殖ぶりだ。自然界には絶滅に瀕している生物たちがいくらでもいるわけだから、われわれ人間たちのたくましいバイタリティには思わず脱帽したくなる。ハワイはホノルルの動物園には、「世界中でもっとも恐ろしい動物」という看板の出ている濫があって、それをこわごわのぞくと、なんとそこには自分の姿が映っているのだそうだ。つまり世界で一番恐ろしい動物は人間だというわけなのだ。濫の中にはこちらへ向けて大きなカガミが置いてあるという仕掛けだ。たしかに、日本でも昔は一軒の家の子供の数が多かった。ぼくの父の兄弟は十人㈹母の兄弟は四人、五人、六人などというのはざらだった。

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